〜早苗&ケロちゃん〜
「さーなえっ♪」
「きゃ…! も…洩矢様」
「もーっ。だからそんな堅苦しい呼び方やめてって言ってるじゃない〜!
『ケロちゃん♪』って呼んでよ〜」
「そ…そのような恐れ多いこと…」
「むぅ〜〜…ま、いっか。ねえねえ早苗、一緒に麓に行こ!」
「麓…ですか? ですが洩矢様が本殿を離れられてはお務めの方が…」
「今日の分なら終わらせたからさー、ね。一緒に行こー?」
「私からもお願いするわ。早苗さえ良かったら一緒に行ってあげてくれないかしら?」
「八坂様。はい、私なら大丈夫ですよ。喜んでお供させていただきます」
「やたー♪ じゃあね神奈子。いってきまーす!
「それでは八坂様、行って参ります。お夕飯の支度までには帰って来ますので」
「はいはい。早苗、まだまだ慣れない土地なんだから十分気をつけてね。
諏訪子、何かあったらちゃんと早苗のこと守ってあげるのよ?」
「言われなくても分かってますよーっだ。
ねえねえ早苗この間ね、蛙さんがたくさん棲んでる沼でね。
蛙さんを凍らせていじめてる氷精を懲らしめたら蛙さんたちが私の祠を作ってくれたのー。
それでね、それでね!…」
2007/9/17
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